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研究会・サロン2007
2007年3月5日 秋葉原 ヤマギワ リビナ スペーススタジオ
今回のサロンはヤマギワ株式会社のご協力により、東京・秋葉原の電気街に位置するヤマギワリビナのスペーススタジオをお借りして行われました。広々とした開放的な空間で美しい家具に囲まれながらのサロンとなり、来場者はリラックスして発表に聞き入っていました。
■豊洲街歩き報告
岡本団員より2月16日に行なわれた豊洲街歩きの報告がありました。豊洲の成り立ちや地区の照明ガイドラインなど、豊洲地区の全容を把握する上でわかりやすく、照明についても突っ込んだ内容の多い探偵団として質の高い調査報告でした。当日の街歩きに参加した団員からは調査場所(ららぽーと豊洲の照明、街区の道路照明、集合住宅の光、芝浦工大の光、オフィスの光、ベイエリアの夜景)についての意見が飛び交い、これまでにない議論の場として参加していなかった団員も真剣に聞き入っていました。
■都市照明調査報告 新宿
小川団員より昨年11月17日に行なわれた都市照明調査 「新宿」の報告がありました。新宿靖国通りのファサード調査、変わり行く駅出口の記録、高所からの撮影を柱としながら靖国通りで当日朝から翌日の明け方までかけて行なわれた定点観測の成果の発表もあり、1日で行なわれた調査とは思えないほどのボリュームでした。もちろん新宿という場所柄もあり、小川団員は危険な目にもあったようです…。
■都市照明調査報告 仙台
矢野団員より昨年12月19日から3日間で行なわれた都市照明調査「仙台」の報告がありました。市民の手で作り上げられた東北地区最大規模のイルミネーションイベント「SENDAI光のページェント」の圧倒的な光の集積に、参加者の方々も驚きを隠せなかった様子。また、六本木ヒルズ・けやき坂のイルミネーションの取り付け方と比較し、ページェントの配慮の乏しさを嘆きながらもまだデザインする余地の残されたイベントであるという希望的な感想もありました。
■TRANSNATIONAL TANTEIDAN FORUM2006報告
田沼団員より昨年11月22日にシンガポールで行なわれたTransnational Tanteidan Forum 2006の報告がありました。今回で5回目を迎えるフォーラムのテーマは「Facade Lighting」。今回初めて行われたベオグラードの調査報告では、フォーラムの参加者もそれまで体験したことの無い未知の光環境が発表されました。参加各国の発表を見た田沼団員は、改めて東京が多種多様な光に囲まれていることを実感したようです。
■URA展覧会報告
山本団員よりTransnational Tanteidan Forumの開催時期に行なわれたシンガポールの都市照明に関する展覧会“Lighting up our City Centre“の報告がありました。会場では提案の内容に沿って様々なブースが作られ、演色性の違いによるものの見え方やランプの種類など、照明には欠かせない要素を簡単に説明しながら一般の来場者にもわかりやすい展示だったようです。
■銀座街路灯コンペ報告
田沼団員より昨年の暮れにかけて行なわれた、銀座・京橋・日本橋/中央通り照明デザイン国際協議実行委員会主催による中央通り道路照明灯コンペについて、どのような内容だったのか報告がありました。最終審査に勝ち残った5案のデザイン案をスライドで見ながら意見が交わされましたが、サロンに出席された団員の中でコンペに参加され、惜しくも落選してしまった戸恒団員からは実際にコンペで苦労した点や曖昧なコンペ要綱自体についてのお話を頂きました。日本を代表する通りの道路照明灯。完成した暁にはぜひとも見学に行きましょう!
(矢野 大輔)



街歩き2007
2007年2月16日
多要素のコンパクトなポートタウン 豊洲
集合住宅の開発が進む中で、大規模商業施設や大学のキャンパスのオープンも相次ぎ、近年注目を浴びている豊洲地区。最新の都市計画のモデルケースともいわれる現在の豊洲で、2月の寒風吹きすさぶ中街歩きが行われました。
■道路照明の観察
豊洲駅のららぽーとに一番近い出口に集合した探偵団は、まず手始めに、日頃はなかなか光の主役として意識しない道路照明に着目しながら街区を歩きました。
ポール灯の高さや形状、設置間隔、消費電力などを実測、またはポール灯に表記されている情報を集めていくと、それぞれの道幅に合わせてポール灯設置の計画がされていることが見えてきます。面出団長が各ポイントにてグレアカットの問題などをコメントされ、団員の皆さんがそれを熱心にノートにとっていたのが印象的でした。第3街区を歩いている頃の5時15分に周辺の道路照明が点灯すると、車道と歩道の照明の色温度が異なっており、通常の計画でなされるものではないため、皆でこれは何でだろうと首をかしげるシーンもありました。
■集合住宅、オフィス、芝浦工業大学豊洲キャンパス
開発の真っ只中の豊洲では空地が多いために、高層のオフィスや集合住宅の全景がさほど離れたところからでなくとも見ることが出来ます。建築中のビル群も夜間は必要最小限の機能照明のみの点灯となるため、空がとても広く感じました。
2006年にオープンした芝浦工業大学の豊洲キャンパスも、大勢で押しかけたにもかかわらず、見学させて頂くことが出来ました。最上階からは豊洲の中心地を一望することができます。
様々な機能、要素が同時期に立ち上がっている渦中の新しい街は、一見殺風景で、まだ人々や暮らしの香りの不在を常に感じさせます。しかし、都市計画が綿密に施され、コンパクトなエリアに多種の様々な施設が配置された街は大きな可能性に満ち、数年後に街が一旦完成を向かえた時には、光の景色としても最新の都市の姿を我々に見せてくれるのではないかと予感させるものがありました。
■ベイエリアから見る風景
ララポート裏にある海上公園は晴海側が一望できる空間が広がっています。水辺に向かって左手にはガスの科学館、その奥にはゆりかもめの高架があります。夕暮れ以降、ガスの科学館は内包する光のボリュームと鉛直面の光を纏って、静かながらに強い存在感で水辺に現れます。まだ周辺が開発中ということもあり、ゆりかもめの走っている様子は海上公園からよく見ることが出来ます。夜空や高層ビルを背景に発光体がすうっと走っていく様子は、新鮮な風景でした。
水辺正面には、晴海大橋とその奥にレインボーブリッジが見えます。晴海大橋は照明がとくに施されておらず、晴海ふ頭側にもアイキャッチとなるような光がないため、現状では華やかさに乏しい水辺の風景です。海上公園には晴海側に大きな光のオブジェがありますが、公園全体に施されている光の量やその他設置されているもののボリュームと釣り合いが取れておらず、未完成の風景という印象を持ちました。
もしかすると隅田川の花火大会がよく見えるロケーションかもしれませんが、これだけ水辺の空間がしっかりと確保されているベイエリアで、華のある景色が一年に一度しか見ることが出来ないというのも寂しい気がします。これからどんどんと増えていく豊洲に住む人々に愛される水辺の風景の計画が待ち望まれます。
(村岡 桃子)
 海上公園から晴海側を望む

2007年8月1日
大人な夜の新名所 東京ミッドタウン
かつて江戸の名園「清水亭」として名をはせたこの由緒正しい公園は、今もひっそりと闇の中に残っている。和風の休憩所から見る池の水面にはミッドタウンタワーが映りこみ、ミッドタウン側から眺めれば水面には休憩所がひっそりと映りこむ。
現代的な高層ビルと伝統的な休憩所の佇まいを映しこむ池と、それを囲む闇が印象的であった。
光の犯罪者は、いくつかの“無駄な眩しさ”だ。
気持ちのいい空間であるからこそ照明のディテール処理の荒さに目が行ってしまう。リッツ・カールトン横の歩道橋では木のライトアップが上部を横切る通行人を直撃しているし、歩道橋の天井をアップライトしている照明器具も隠れきれずに顔を出している。水平面照度が抑えられて間接光が気持ちのいい空間だからこそこういった無駄な眩しさを一掃してほしい。
○佐藤陽治団員
全体的な印象としては、大人向けの商業施設らしく調和のとれた照明計画と言える。
最たる光の英雄はギャレリアのインテリアの統一感、その中でも照明看板は半透明素地に黒字で色彩的にまとまり感があった。下部に明るさを抑えた電球色蛍光灯が一つ入っており、光のグラデーションがかかって綺麗だ。看板の高さが絶妙で、人の頭で視線を遮られることもなく、廊下の端まで一度に見渡せることができる。さながらヨーロッパのファッションストリートのようだ。ギャレリアにある大部分の店舗は高級感を出すために、ハロゲンライトや電球色蛍光灯など色温度の低いものが多用されており、それが統一感につながっていた。
2つ目の光の英雄として、吹き抜けの柱の太さを利用した小さなスペースの展示空間を挙げたい。ここでは色温度、輝度がともに高い白色LEDが用いられていた。青白い光が展示されているガラスのオブジェの魅力をさらに引き出している。なおかつ店舗とは違う色温度なため、ここだけがあたかも違う空間として人の視線を引きつける効果があった。
全体的に良いといえるのだが、細部をみると、間接照明でありながらクリアランスが小さく光源が露出している部分や、光壁の奇妙なムラ、過剰なダウンライトの数、光天井の光量の多さなど犯罪者はそこかしこに潜んでいた。これには施工時の問題もあるだろうが少し甘さを感じた。やはり照明デザイナーとしては「神は細部に宿る(ミース・ファン・デルローエ)」、この言葉を実行したい。
○藤井茂紀団員
私にとっての光の英雄は、ミッドタウンの東側に広がる檜町公園の闇である。
かつて江戸の名園「清水亭」として名をはせたこの由緒正しい公園は、今もひっそりと闇の中に残っている。和風の休憩所から見る池の水面にはミッドタウンタワーが映りこみ、ミッドタウン側から眺めれば水面には休憩所がひっそりと映りこむ。
現代的な高層ビルと伝統的な休憩所の佇まいを映しこむ池と、それを囲む闇が印象的であった。
光の犯罪者は、いくつかの“無駄な眩しさ”だ。
気持ちのいい空間であるからこそ照明のディテール処理の荒さに目が行ってしまう。リッツ・カールトン横の歩道橋では木のライトアップが上部を横切る通行人を直撃しているし、歩道橋の天井をアップライトしている照明器具も隠れきれずに顔を出している。水平面照度が抑えられて間接光が気持ちのいい空間だからこそこういった無駄な眩しさを一掃してほしい。
○安田真弓団員
今回の街歩きが初参加です。
まず英雄についてですが、地下から地上に上がるエスカレーターの空間は水とあかりの相性の良さを感じました。
昼間は自然光が入ってくる空間に夜は月あかりが差し込んだら綺麗だろうな・・と思いました。都会の真ん中・六本木でそれが可能になってほしいものです。もう一つの英雄は緑のオープンスペースで期間限定で開かれていたカフェです。お店が出て、人が集って、楽しそうなお祭りのような雰囲気が好きです。
次に犯罪者についてですが、明る過ぎで「こんな照明の数は必要なのだろうか?」と思った所がいくつかありました。プラザに置かれた彫刻付近は撮影かと思うほど明るく、大人な雰囲気とは言いがたい状態でした。
また、建物の周りにたくさんの種類の樹木があって良かったのですが、夜に光を当てられておらず、残念に思いました。
○古川愛子団員
私が光の英雄として挙げたい点は、水平面を低照度に抑えながら、天井面を間接で照らしたり、鉛直面に面発光のサインを配したりと、照度以上に明るく、空間の広がりを感じさせる光の使い方がされていたギャレリアの共用通路。
そして、光の犯罪者にはやはり日本庭園にあふれるグレアの大群だった庭園灯の羅列と巨大な非常用ポールを挙げたい。昼間は何時間でも居たくなるような美しい庭なだけに日が沈むと光がそれを台無しにしてしまうのは非常にもったいない。
六本木ヒルズに続いて第二の「六本木のランドマーク」として誕生したミッドタウンは、照明においてもヒルズとは明確な差別化を図ってほしかった。
5年ほどのタイムラグがあったにも関わらず、ミッドタウンに新鮮さや発展した技術、オリジナリティーが感じられなかったのが残念。
2007年9月28日
港街ヨコハマの光
■横浜夜景探訪
今回の街歩きは久しぶりの横浜でした。参加者は、横浜市・都市デザイン室を中心とした皆さんと探偵団メンバーの合わせて24名です。
まず、横浜市の特別な配慮で、現在一般公開していない横浜マリンタワーの展望台から夜景観察しました。
海沿いの工業地帯は、低圧ナトリウム灯のオレンジ色。対して住宅エリアは水銀灯の白色が目立ちます。
みなとみらい方面からは大きな光のボリュームとして、ランドマークの光やカラフルな観覧車、スタジアムからの凄まじい投光器の光が届き、方角によって違った表情が見えていました。
水上バスに乗って海からの夜景観察の後には、昨年横浜駅東口にオープンした商業施設『横浜ベイクォーター』まで足をのばし、横浜夜景を満喫しました。
懇親会では、横浜市のみなさんにこれからの横浜を垣間見るような貴重な話を聞くことが出来ました。横浜夜景は、より一層ドラマティックになるように考えられているようです。
港町特有の点光源の目立つ夜景といった印象を受けましたが、ランドマークや歴史的建造物がライトアップされ、不要な光が潔く排除されたら、横浜夜景からますます目が離せなくなるのではないでしょうか。
(上田 夏子)
■マリンタワー
横浜港開港100年を記念し1961年に建てられた元祖横浜港のシンボル、マリンタワー。昨年クリスマスに営業終了し、現在は2009年春のオープンを目指した再生事業の最中である。今回は、そんな閉鎖中のマリンタワーに照明探偵団が踏込んだのである。
ブラックライトで演出されたエレベーターが上昇した先、地上100メートルにある2層式展望台には360度の夜景が広がっていた。0.5lx(床)の暗い展望室は夜景観察にはもってこいだった。ぐるっと一周展望室を歩くと、横浜の様々な夜の個性が目に飛び込んでくる。貨物埠頭のオレンジの光、その中で際立つベイブリッジの青色ライトアップ、埠頭のオレンジに照らされたような黄土色の月、対岸には高層ビル群の白いきらめき、景色を横切る首都高速、ビルの隙間から顔をのぞかせる中華街の明かり・・・この光のコンビネーションこそが横浜の夜であり、全景を織り成す個性豊かな光それぞれが英雄なのだ、というように寛大な気持ちになってしまう。その中にあって、どうしても英雄になりえないのがスタジアムから夜空に放たれる膨大な光ではあるが。
(藤井 茂紀)
■水上バス
水上バスは、山下公園を出航し、みなとみらいへ。探偵団一行は、船上というちょっとした非日常に、おおいにはしゃいだ。
岸からどのくらい離れただろう。気付くと夜景が大パノラマとなって目に映った。色々な要素の光が目に飛び込んでくる。遠く地平線に浮かぶ光の粒は、ベイブリッジ、大桟橋客船ターミナルのリニアな光とつながり、さらに桜木町の高層ビル群の演出されたスカイラインで頂点となっていた。それらを動かす歯車のように、巨大な観覧車がサイケデリックな色彩で花開きながら回転していた。
ナトリウムランプによって、その名の通り赤面している赤レンガ倉庫は、背景の白濁した空と対比して特異な存在に思えた。偶然にも宙に顔を出した満月は、光る街と寄り添うようにたたずんでいた。そして、地上の一連の光は、揺らぐ海面にはじき返されてじっとしていない。それが夜景をより絵画的にさせていた。港街・横浜に特有の夜景は船上にこそあるのではないかと思うのだった。
(服部 祐介)
■横浜ベイクウォーター
横浜駅東口のポートサイド地区に位置する横浜ベイクォーター。以前は横浜駅東口というと、目の前に国道が走り、交通量は多いものの、そごうデパートがあるだけの少し寂しい場所に感じていました。昨年オープンした横浜ベイクォーターはこんな閑散としたエリアに賑わいを与えるとともに、海、国道、駅からの容易なアクセスが横浜だけではなく、いろいろなエリアの人を呼び寄せているのだと感じられました。
建物としては各フロアーともに屋内から外へ出れば、運河沿いを夜景観察しながら回遊できる動線となっていました。特にメイン広場では多くのカフェやレストランがテラスにテーブルを並べ、みなとみらいの夜景を楽しみながらのディナーはとても優雅で贅沢な時間を過ごしている様に見えます。しかし残念なことに、みなとみらいの高層マンション建設が進み、横浜を代表する夜景が少し隠されてしまっていました。この高層マンションが横浜の夜景を壊す犯罪者となるか、または新たな夜景を創る英雄となるのか、完成するのが少し楽しみです。
(久保 隆文)
 横浜夜景パノラマ
2007年12月10日
-六本木クリスマス- 
冬は寒くて、なかなか外には出られず、家に篭もってコーヒーやココアを飲みながら静かに過ごす時間、そして一年について考える季節かもしれません。でも、クリスマスの街はいつも私たちをそわそわした何か外に出て見たくなる気持ちにさせてくれます。そう、クリスマスイルミネーションがあるからです。照明探偵団は冬の憂鬱を吹き飛ばすため、そして今年のクリスマスイルミネーションのトレンドを体験するために六本木に集まりました。今回、私たちは六本木ヒルズと東京ミッドタウンの二つのメインスポットを調査してきました。
■東京ミッドタウン
東京ミッドタウンのテーマは「誰かは誰かのサンタクロース」。とてもすてきなテーマです。しかし、イルミネーションからそれはあまりわかりやすいものではありませんでした。広場で飾られたオーロラ、ガレリアにディスプレイされた色とりどりのステンドグラス、庭園を飾った眩いばかりの天の川について、短くではありますが報告をしたいと思います。オーロラをイメージした波のような動きをするカーテンのようなイルミネーションは広場に設置されました。他のイルミネーションがカラフルだったためか、ここのイルミネーションは他よりもキラキラと輝いているように見えました。ガレリアの「KIRIKO TREE」は色を常に変化させ、多くの人の注目を集めていました。8メートルの高さを持つこのイルミネーションはとても印象的で、庭園の端からも十分見ることができるものでした。庭園の芝生を覆った海を思わせる青いライトは天の川です。星屑が煌き、星が流れるこのイルミネーションは音楽も一緒に楽しむことができました。ここは温かいコーヒーを飲みながら一年について振り返るにはいい場所かもしれません。でも、私には少し眩しすぎて落ち着かない場所だったようにも感じました。ほとんどのライトはLEDを使っていたのですが、より賢く、また目に優しい使い方ができるのではと感じました。
■六本木ヒルズ
ここから私たちはシンプルでかつミステリアスな「Artelligent Christmas」というテーマのイルミネーションを体験しに六本木ヒルズに移動しました。66プラザは赤のライトをつけられた木々、赤いスポットライト、赤いクリスマスツリー、庭園のキャンドルまでもが赤と、赤一色に彩られていました。クリスマスイルミネーションは白やオレンジが主流だったため、これは初めての体験でした。歩いていていくつかのものは過剰であると感じました。しかし、スパイダーのオブジェに当てられたスポットライトも赤いフィルターをかけたら、光のアンサンブルを完成させて、色の影も作り出した方がおもしろいかなぁと思いました。六本木ヒルズの52階、東京シティービューではさまざまは照明器具を使ったクリスマスのためのデコレーションが施されていました。ライトの光は窓ガラスに反射していましたが、それほど夜景を見るのに邪魔にはなりませんでした。たとえいまがクリスマスではなくても、この眺めはすばらしく、いつも興奮させてくれるものだと感じました。
■シンプル イズ ベスト
以上、デート中のカップルの邪魔をしながら回った2件のイルミネーションをみて、私は思ったことは、「シンプルが一番」ということでした。東京ミッドタウンが誕生して最初のクリスマスは、非常に多くの光であふれていました。しかし、私はクリスマスで賑わうこのシーズン、もう少し控えめな光で彩るほうがよいのではないかと感じました。赤を使って特徴付けた六本木ヒルズは、ミッドタウンよりもより、自分のスタイルとして確立できていたように思います。ひとつの色を使ってシンプルに演出したことは、私の印象に残り、あまり荒が目立たず、結果としてよりエレガントなものに仕上がっていたと思います。しかしながら、こんなメジャーな場所である、六本木にはユニークで現代的なものはあまり多くの場所では受け入れられないということは残念です。最後に忠告ですが、おそらくこのような場所にはグループで(照明を分析する照明探偵団なんてもってのほかです!)は行かないほうがいいでしょう。せっかくの休日のよい雰囲気を壊してしまいますから!
(中山 Rachel / 訳 向田 麻衣)

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